ここのところ、
「ファミリーカーの定番」
となっているのが、このようなエスティマです。
特に、お子様のいる家庭では、大人気ですよね。
人気の要素は、
7人が広々乗れるミニバンであること。
他には見られない、独特のデザイン。
などではないでしょうか?
ところが、ひとたび事故にあうと、この車大変です。
いつもの板金屋さんに入庫しましたが、彼が言うには、
「このエスティマは、スライドドアを交換するには、ガラスを外さないとならないんだよ。」
という話。
画像のように、ガラス屋さんが来て、ガラスを外していました。
こうしないと、スライドドアが外れないというのは、初めて知りました。
デザインを重視することによって、こういう弊害も出るんですね。
当然ながら、修理には時間も、お金もかかります。
くれぐれも、事故にはご注意ください。
さて、話は全く変わりますが、ここの所、目につく損害保険会社の他業種進出や、海外進出について。
弊社取扱保険会社である、損保ジャパン日本興亜は、和民の介護事業の買収を発表しました。
他社も、本業とは直接関係のない他業種事業を買収しています。
また、特に目につくのが、海外事業の展開。
海外の保険会社を買収し、傘下に収めるというニュースがよくあると思います。
その理由について、多くの保険会社経営者が、
「少子高齢化、人口減少に伴う国内マーケットの縮小」
をあげています。
しかし、果たして、本当にそうでしょうか?
人口の減少は、間違いない事実でしょう。
政府統計の予測などをみれば、まず、間違いないでしょう。
これによって、自動車登録台数が減少し、自動車保険が売れなくなる。
こういう理論です。
「だから、これからは生命保険だ!海外だ!」
という経営陣のなんと愚かなことか。
人口が減ることで、火災保険、自動車保険のマーケットは確かに縮小するでしょう。
こういう場合、通常の製造メーカーはどうするか?
「より魅力的な商品を開発する。」
という選択肢も、必ず入ってくるはずです。
損害保険会社は、
「新たな商品を開発する。」
という部分を、あまりにもおざなりにしていないでしょうか?
社会問題にまでなってきた、自転車事故。
にもかかわらず、損害保険会社は時代に逆行するように、自転車保険を廃止。
営利追求目的企業である損害保険会社が、儲からない商品を廃止するのは仕方ありません。
ただし、保険会社は、社会システムの維持に重要な一翼を担っています。
儲からないからやめるんじゃなく、どうにかして被害者を保護するシステム作りを考えるのも仕事ではないでしょうか?
少子高齢化でマーケットが縮小するから、国内に魅力はない!
じゃなくて、少子高齢化で新たなリスクが生まれるのは間違いないでしょう。
そういう商品開発にこそ力を入れるべきでしょう。
すべての諸悪の根源は、保険会社特有の、数字絶対主義。
10年後の自社の姿を描くことより、今月の数字の方がはるかに大切だからでしょう。
損害保険業界全体に目が配れる。
そんな経営者の出現に期待します。