日本ファイナンシャルプランナーズ協会が、新聞広告を載せていました。
AFP、CFP資格の広報に、有効だと思います。
こういう使い方をされるのならば、FP協会の年会費は、非常に有効だといえるでしょう。
今や、FPだから、安心・・・などという時代ではありません。
FP資格も持ってないの?
そういう時代です。
こちらは、今日の一面です。
「火災保険料引き上げ」
の見出しが踊っています。
記事によると、2015年度に、3から5%の引き上げということです。
これは、料率算定会の決定事項です。
つまり、料率算定会が、収入保険料と、支払保険金をもとに算出した、基本的な保険料です。
ただし、現在、損害保険業界は、各社自由料率によって、算定会保険料は、あくまで参考保険料にしています。
そのため、保険会社間の保険料値上げ格差は、一律になることはないでしょう。
でも、この保険料の値上げ、どうしておこるのでしょうか?
同じく、今日の日本経済新聞にその理由の一端が出ていました。
左表は、火災保険の支払理由と、支払保険金の順位表です。
簡単に言うと、
最も事故の時に支払う保険金額が高いのは、「火災」
ただし、
最も事故の件数が少ないのも、「火災」
これに対し、
最も事故の件数が多いのは、「水災、風災、雪災」
この事故の平均支払額は、3位
つまり、第3位の支払金額を持つ「風、水、雪災」が、最も多い支払事例なわけです。
当然ながら、保険会社の支払保険金は増えます。
さらに、このところの異常気象で、水災、風災事故がたびたび起こっています。
これが、今回の保険料引き上げの一端なわけです。
そして、今回の保険料値上げをそのまま保険料に転嫁する、保険会社の体質に疑問を感じる方も多いでしょう。
「支払保険金が増えたから保険料を上げます。」
こんな理論がまかり通る「損害保険文化」に違和感を感じる方は、多いと思います。
他業界では、消費税率のアップ、原材料費の高騰などを、いかに価格に転嫁せずに頑張るか?
を第一に考えていらっしゃることでしょう。
そのあたりは、まだまだ同一船団と呼ばれ、同一価格同一サービスでやってきた、
「損害保険業界の諸悪の根源」
が、垣間見れます。
小手先の合併、人員削減・・・
そんなことよりも、もっともっとこの記事あるような経営効率化が急務です。
現場で汗をかく優秀な人材が次々に削減されていますが、本当に不要なのは、涼しいビルの上層階にいる、
「かつての企業戦士たち」
でしょう。